電源監視
Last Modified: 12/18/2012 at 16:09 | Release:Table of Contents
電源監視オプション
Avance では、三通りの方法で電源監視ができます。
監視なし | デフォルトではこの設定になっており、PMの 電源喪失は、他の予測的なハードウェア障害と同様に扱われます。 |
内部監視 | UPS のモデルに依存しない監視方法で、2分以上の電源喪失を検知すると、Avance は PM のシャットダウン・ポリシーを開始します。 |
外部監視 | UPS のモデルに依存する監視方法で、UPS のベンダの電源管理アプリケーションが、Avance コマンド・ライン・インタフェース (CLI) スクリプトを通じてシャットダウン・ポリシーを実行します。 |
電源監視の設定方法は以下のとおりです。
- Avance Management Consoleで [Preferences] を選択し、[UPS] をクリックします。
- メニューから、[Power Monitoring State] を選択します。
UPS のバッテリ要件を決定する 分単位で設定する最小バッテリ容量の要件は、VM に割り当てられている総メモリ量に依存します。
- 短時間の停電に対応するには 2 分間必要です。
- VM をシャットダウンするためには 3 分間必要です。
- PM をシャットダウンするためには 2 分間必要です。
- VM のマイグレーションに要する時間は、{ すべての VM の総メモリ量 (GB) } の 2 分の 1 と等しくなります。
総メモリ量 8GB の VM の例では、2 + 3 + 2 + (8/2) = 11 分間分の UPS バッテリ容量が必要になります。 監視なし (デフォルト設定) Avance では、PM が冗長電源装置の 1 つを喪失したことを検知すると即座にアラートを生成し、その PM 上で稼働中の VM をパートナーであるもう一方の PM に「ライブ移行」します。 内部監視 Avance は PM の冗長電源装置を監視し、電源喪失が発生した場合に以下のポリシーを実行します。
- 1 台の PM で電源喪失が 2 分間以上発生した場合: VM は別の PM にライブ移行され、電源喪失の発生した PM はシャットダウンします。
- 2 台の PM の両方で電源喪失が 2 分間以上発生した場合: すべての VM がシャットダウンし、続いて両方の PM もシャットダウンします。
シャットダウンのプロセスが開始すると、キャンセルすることはできません。 内部監視では、一方が室内の壁面などの常設電源に、他方が UPS に接続する冗長電源構成を各々の PM が備えている必要があります。
単一サイトでの共有 UPS 構成 | 分離サイトでの共有 UPS 構成 |
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外部監視 外部監視は、APC の PowerChute Network Server (PCNS) などのUPS 用電源管理アプリケーションを使用して実行します。これらのアプリケーションは、UPS のバッテリ残量の低下および電源喪失を監視すると同時に、シャットダウン・シーケンスを開始することができます。Avance に対しては、このアプリケーションが Avance CLI (AVCLI) コマンドを含むシャットダウン・スクリプトを実行します。電源管理アプリケーションは、PM とは別の外部クライアントに実装する必要があります。Avance は、Avance のベース・レイヤでの直接の UPS エージェントの稼働には対応していません。 この外部監視の状況において PM に冗長電源からの電源喪失が発生した場合は、電源管理アプリケーションが適切なポリシーを実行するため Avance 自体が何らかのアクションを起こすことはありません。Avance は、電子アラートあるいは SNMP トラップが有効になっている場合はそれらを送信しますが、call-home は送信しません。 また電源管理アプリケーションでは、UPS の出力を制御することによって電源をオンにするシーケンスを実行することもできます。