物理マシン

Last Modified: 08/29/2012 at 8:02 | Release:

物理マシン(PM)・ページの概要

インターフェース

  1. States & Activities (状態と動作): Running (稼動中)、 Maintenance (保守モード)、Off (電源オフ状態)、Broken (故障状態)、Booting (起動中)、など
  2. 通常は Primary ノードがすべての VM を稼動しています。
  3. クリックして PM の保守を行います。
  4. ヘルプとトラブルシューティングです。

Avance ユニットは 2 台の物理マシン (PM) で構成されており、Avance Management Console の [Physical Machines] (物理マシン) ページから管理することができます。

  1. Avance Management Consoleで [Physical Machines] を選択します。
  2. PM を選択して、その状態や構成情報の参照、および保守を行うことができます。
  3. タブをクリックして、詳細な設定情報の参照や PM のファームウェア更新 (Dell および HP 製サーバのみ) を行います。

Avance Management Console が使用できない場合、Avance Emergency Console を使用して設定情報の一部を参照する、あるいは診断ファイルを展開して PM の障害のトラブルシューティングを行います。

  1. キーボードおよびモニタを PM に接続し、Return キーを押します。
  2. ログインの際の ユーザ名とパスワードは、共に「avance」 です。
  3. [Display system info]を選択し、 [OK] をクリックします。

物理マシンの管理

Avance は、以下で説明するようにPM の状態と動作に基づいてPM管理用の操作ボタンを表示します。


適切なワークフローを実行するために、PM の保守はすべて Avance Management Console から実行してください。別の方法での保守は、アプリケーションのダウンタイム、またはオペレーションへの悪影響を生じることがあります。


物理マシンの管理

Avance は、以下で説明するようにPM の状態と動作に基づいてPM管理用の操作ボタンを表示します。適切なワークフローを実行するために、PM の保守はすべて Avance Management Console から実行してください。別の方法での保守は、アプリケーションのダウンタイム、またはオペレーションへの悪影響を生じることがあります。

操作ボタン 説明
この PM 上で稼働している VM は、もう 1 台の PM が稼動状態であればその PM に移行されます (もう 1 台の PM が稼動していない場合は、要求内容を再確認し VM をシャットダウンします)。VM が移行、またはシャットダウンした時は、「running (in Maintenance)」 (保守モードで稼働中) と表示されます。
[Work on] ボタンを選択して PM が保守モードになると、以下の操作が可能になります。
PM を [running] (稼動中) の状態に戻します。
PM をシャットダウンします。PM は [off (in Maintenance)] (保守のため電源オフ) の状態に移行します。
電源コードを抜いた時と同じ状態になります。このボタンは、シャットダウンに失敗した場合にのみ使用してください。PM は、[off (in Maintenance)] (保守のため電源オフ) 状態に移行します。
破損した PM の再イメージ処理と復旧を行います。
PM あるいはマザーボードを交換する場合に使用します。
以下の操作は、障害発生率が過剰であるため Avance が PM の稼動を停止し、電源をオフにした後に実行できます。
1 時間未満の MTBF (平均故障間隔) において、PM に 3 回以上障害が発生しています。この操作は MTBF カウンタをリセットするので、PM を再度稼動させることができます。
以下の操作は、Avance がPM のイメージ処理、または復旧プロセスを実行している時に実行できます。
この操作は、復旧あるいは交換のプロセスが進行しない場合に、イメージ処理をキャンセルするために実行します。問題を解決してから、復旧あるいは交換のプロセスを再開してください。

その他の PM の状態と動作

状態 動作 利用可能な操作ボタン 説明
imaging (イメージ処理中) [Work On] PM が Avance イメージをロードしています。
Evacuating (退避中) [Finalize] VM がこの PM からもう一方の PM に移行しています。
Running (動作中) [Work On] PM で障害の発生が予測されています。
Running(動作中) [Work On] PM に障害が発生しています。
Powered Off (電源オフ状態) [Work On]、[Reset Device] Avance は、障害発生率が過剰なため PM の電源をオフにしました。
Booting(起動中) [Finalize]、[Power Off] PM が起動中です。

Avance のストレージの冗長性

Avance 仮想マシン・ボリューム

VM ボリューム (起動用およびデータ用) は、共有ミラーとして定義された Avance Storage Group に割り当てられます。Avance は、2 台の PM の論理ディスクをペアとして共有ミラー・グループを構成し、ペアにした論理ディスク間で VM ブロックの書き込みを同期的に複製します。

これによって、PM 間で RAID 1 ミラー (共有ミラー) を効果的に作成でき、どちらの PM も外部共有ストレージを用意することなく VM をホスト可能になります。さらに、1 つの PM の論理ディスクに障害が発生した場合でも、もう 1 台の PM 上のミラー・ストレージを使用して VM を稼動し続けることができます。Avance は、論理ディスクの修復あるいはアップグレードの後に自動で論理ディスクを再同期します。

VM が使用する論理ディスクを、シングル・ディスクあるいはマルチ・ディスクによる RAID 0 アレイとして構成することにより、PM のストレージ・コストを削減できます。

Avance システム・ボリューム (パーティション)

各物理マシンは、可用性の高い Avance システム・ボリューム (パーティション) をセットアップする必要があります。

Avance では、各物理ディスクが構成できるのは 1 つの論理ディスクだけで、複数の論理ディスクの一部となることはできません。保守の手順を簡素化するため、両方の PM における物理ディスクと論理ディスクを同一構成にしてください。

単一の論理ディスクで構成された PM
ストレージの冗長性:

  1. Avance システムのパーティションは、RAID 1、5、6、あるいは 10 構成の論理ディスクを通じて保護されます。
  2. VM ボリュームは、PM 間で同期的にミラーリングされます。
  3. VM ボリュームは、一方の PM の論理ディスクの修復あるいはアップグレードの後に再同期されます。
  4. 論理ディスクは複数の VM ボリュームをホストできます。

主な要件:

  1. 最少で 2 つの物理ディスクが必要です。
  2. この構成では RAID0 はサポートされていません。
複数の論理ディスクで構成された PM
ストレージの冗長性:

  1. Avance は、PM 内の最初の 2 つの論理ディスク上にシステムをインストールし、ミラーリングします。
  2. VM ボリュームは、PM 間で同期的にミラーリングされます。
  3. VM ボリュームは、一方の PM の論理ディスクの修復あるいはアップグレードの後に再同期されます。
  4. 論理ディスクは複数の VM ボリュームをホストできます。

主な要件:

  1. 各物理ディスクが構成できるのは 1 つの論理ディスクだけで、複数の論理ディスクの一部となることはできません。