ストレージ保護の拡張
Last Modified: 12/11/2013 at 13:20 | Release:
概要
Avance では、ディスクの障害に対する保護機能が標準で提供されます。リリース R3.1 およびそれ以降のバージョンでは、 Enhanced Storage Protection (ストレージ保護の拡張)機能を有効にすることで、 滅的なストレージ・コントローラの障害 に対する保護の追加が可能になりました。この機能を有効にすることで、ストレージ・コントローラに障害が発生した場合に VM は速やかに別の PM に移行されます。
機能の有効化 / 無効化手順
この保護機能は、現時点では両方の PM にそれぞれ少なくとも 32 GB のメモリが搭載されている Dell システム のみで利用可能で、実行中の VM に割り当てられていない空きメモリが最少で 12 GB 必要です。この機能を有効にすると、Avance/Xen 管理スタック用に12GB のメモリを追加で割り当てることになります。この機能を有効にする方法は 2 つあります。
- インストール中に有効化する
お使いのマシンが前述の最小要件を満たしている場合は、[Configuration ] 画面でこのストレージ保護の拡張機能を有効にできます。 - インストール後に有効化する
Avance Management Console で [Preferences] > [System Resources] ページへと移動し、[Enhanced Storage Protection] の下にある [ Enable or Disable] をクリックします。この機能を有効にする、または無効にする場合を問わず、両方の PM を再起動して新しい設定を有効にする必要があります。このプロセスは、「Rolling Reboot」 (ローリング再起動) と呼ばれています。リリース R3.1 では、[Top-Level Unit] ページに新しく [Rolling Reboot] ボタンが追加されました。このプロセスでは、2 つの PM をそれぞれ保守モードに変更することで各々の PM の再起動が連続的に繰り返されます。このローリング再起動プロセスでは、いずれかの PM が必ず稼働しているため VM の実行は継続されます。
障害からの復旧
Avance は、単体の物理ディスクあるいは論理ディスクの障害から速やかに復旧する機能を備えています。しかしながら、システム・ディスクの喪失や壊滅的なコントローラの障害が発生した場合は、Avance Management Console でシステムを保守モードに変更して修復し、「復旧させる」必要があります。
*日本語版最終更新日:2012/11/30